まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「愛しき人々(Every Kinda People)」ロバート・パーマー(1978)

 おはようございます。

今日はロバート・パーマー。そして今日も1978年の名曲を。


Robert Palmer - Every Kinda People

 

 ロバート・パーマーは黒人音楽に深い造詣と愛情を持ちながら、ニューウェイヴなど当時の先端のサウンドにも果敢に取り組んでいった才能豊かなアーティストでした。

 彼の最初のヒット曲である「愛しき人々」は、彼が敬愛するマーヴィン・ゲイ風のグルーヴの曲ですが、作ったのが元フリーのベーシスト、ソングライターのアンディ・フレイザーというから驚きです。

 


All Right Now

 この代表曲「All Right Now」もアンディの作品(ボーカルのポール・ロジャースとの共作)。「愛しき人々」と「All Right Now」では曲調があまりにも違い過ぎますね。アンディは生粋のロッカーですから「愛しき日々」が異色なんです。

 ロバート・パーマーはよくフリーのライヴに来ていたそうです。アンディはロバートはシンガーになりたくてポール・ロジャースを見に来ているんだろうと思ったようですが、後年ロバートは当時ベーシストになりたくてアンディのプレイを見に来ていたと話したそうです。

 ロバートがフリーと同じレコード会社”アイランドレーベル"と契約したことから、二人は仲良くなり、あるときアンディがロバートの家に遊びに行ったときに、ロバートがこれを聴かなくちゃいけないといって聴かされたのが、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」だったそうです。

 そしてアンディはマーヴィン・ゲイが好きになり、そのイメージを形にするように、今までやったことのないアプローチで作ったのが「愛しき人々」だったそうです。

 そして曲をロバートに聴かせると「(レコーディングを)やらなきゃいけない」と答えたそうです。

 

  ”あらゆる種類の人々によって 人生の意味は作られている

  あらゆる種類の人々によって 世界は回っている”

 

 人はそれぞれ違っていていいんだ、人種やさまざまな違いを尊重し合って争いをやめよう、というような歌で、

 歌詞も”ホワッツ・ゴーイン・オン”を反映したものになっているんですね。

 

  こちらは1989年のベストアルバムに収録されたニュー・ミックス・ヴァージョン。


Robert Palmer - Every Kinda People (Official Video)

 

 

愛しき人々

愛しき人々