まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。(現在は不定期で更新中)古今東西のポップ・ソングを、エピソード、和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などを交えて紹介しています。親しみやすいポップスは今の時代では”ニッチ(NIche)”な存在になってしまったのかもしれませんが、このブログがみなさんの音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればうれしいです。追加情報や曲にまつわる思い出などありましたらどんどんコメントしてください!text by 堀克巳(VOZ Record

「恋はひな菊(Fresh As A Daisy)」エミット・ローズ(Emitt Rhodes)(1970)

 おはようございます。

 今日はアメリカのポール・マッカートニー(?)にして、マルチ・プレイヤーでレコーディング・エンジニアもこなすアーティスト、エミット・ローズの「恋はひな菊」です。


Emitt Rhodes - Fresh As A Daisy

Well, if you come from Heaven
You know that that's okay
Just as long as you're here to help me
It doesn't matter how long you stay

Talking 'bout you, baby
Don't you know you're fresh as a daisy
As fresh as a daisy

Well, tell me, can you feel it?
I'm feeling alright myself
I'm changing my old habits
And I've found a new bill of health

All because of you, baby
Don't you know you're fresh as a daisy
As fresh as a daisy
As fresh as a daisy

You do the things you do very well
You make me feel the way I've never felt
You make me feel the way I've never felt

Don't know how I'll feel tomorrow
Tomorrow's another day
I like everything about you
What more is there to say?

Talking 'bout you, baby
Don't you know you're fresh as a daisy
As fresh as a daisy
Talking 'bout you, baby
Don't you know you're fresh as a daisy
As fresh as a daisy

Hooray, the Lord is good to his children

Hooray, the Lord is good to his children、、、

 

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君が天国から来たのなら
それでいいんだ
僕を助けるためにここにいてくれるなら
いたいだけいてくれて構わない

君のことを言っているのさ ベイビー
君はひな菊のようにフレッシュさ
ひな菊のように

教えてほしい、感じるかい?
僕もいい気分だよ
僕は古い習慣を変えて
新しい健康法を見つけたんだ

全部君のおかげさ ベイビー
君はひな菊のようにフレッシュだ
ひな菊のようにフレッシュさ
ひな菊のようにフレッシュさ

君は得意なことをやる
君は僕が今まで感じたことのない気持ちにさせる
君は僕が今まで感じたことのない気持ちにさせる

明日どう感じるかなんてわからない 
明日はまた別の日 
僕は君のすべてが好き なんだ
これ以上何を言えっていうんだい?

君のことを言っているのさ ベイビー
君はひな菊のようにフレッシュさ
ひな菊のように、、、

万歳、神は子供達によくしてくれる、、

                    (拙訳)

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 この時代でマルチ・プレイヤーでエンジニアもやるアーティストというと、まずトッド・ラングレンが思い浮かびますが、彼らは同年代(トッドが2歳上)です。

   エミットはビートルズザ・バーズに影響を受けて”ザ・メリーゴーラウンド”というグループを結成、A&Mレコードから一枚アルバムをリリースしています。


The Merry-Go-Round - Live

 しかし、バンドは成功せず解散。エミットは両親のガレージにレコーディング機材を持ち込み、すべての楽器を自分で演奏するかたちでレコーディングを始めます。

 そして、完成したアルバムがレコード会社の目にとまり、リリースされることになります。日本では「エミット・ローズの限りない世界」という邦題がつけられました。

 僕がこのアルバムを知ったのは、1990年代になってから。渋谷系に代表されるように、この頃は隠れた名盤を発掘する動きが盛んな時代で、このアルバムも何かのメディアで紹介されているのを知って再発盤を買い求めました。

 聴いてみると、確かにポール・マッカートニーっぽい。でも、ポールのようなつかみどころのない天衣無縫な天才性こそは感じませんでしたが、そのかわりすべての曲が瑞々しく、ナイーヴで、僕はすごく気に入りました。

 このアルバムは全米29位、シングル「恋はひな菊」が54位とまあまあのヒットを記録しましたが(結局彼にとって最大のヒットでした)、その後リリースされたアルバムは売れず、1973年を最後に彼の作品はリリースされていませんでした。

 せっかくなので「エミット・ローズの限りない世界」から1曲。僕の好きな「With My Face On The Floor」です。邦題が 「床の上の顔」って直訳すぎでしょう。。


Emitt Rhodes - With My Face On The Floor

う~ん、調子に乗ってもう1曲!


Emitt Rhodes - Somebody Made For Me

 

 そして、2016年に43年ぶり(!!)のアルバム「RAINBOW ENDS」がリリースされました。甘いルックスのイケメンだった彼も、髪も髭も真っ白なじいさんになって(ジャケ写の表情が何とも言えない)、作風もぐっと渋くなっていましたが、節々に彼らしい瑞々しいメロディーラインが堪能できる感動的な作品でした。ビルボードで150位と超久々にチャートインも果たしています。

www.youtube.com

 それにしても、自宅でひとりで多重録音して作品を作るというのは、今では主流になっていますが、1970年当時はものすごくレアだったはずです。

 エミット・ローズの若き日の作品は、今の時代の音楽と質感こそは違いますが、一人の情熱とセンスを集中させて手作りで作品を作り上げてゆくという空気感になにか相通ずるものを感じます。 

  (もちろん、テクノロジーが全然違いますから、エミットのほうが何十倍も大変だったはずです)

 せっせと自宅録音にいそしんでいる若いクリエイターたちにも一度聴いてほしい作品だと僕は思います。

Rainbow Ends

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