まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ブラウン・アイド・ガール(Brown Eyed Girl)」ヴァン・モリソン(1967)

 おはようございます。

 さあ、今日も”ガールもの”しかもポップス大当たりの年”1967年もの”ですから、期待できます。ちなみに、発売当時は「茶色い眼をした女の子」と、まんまの邦題がついていました。

 歌っているのはヴァン・モリソン北アイルランド出身のシンガー・ソングライターです。ロック史に残る偉大なアーティストとして欧米では大変リスペクトされている人ですが、日本では現在に至るまでなかなか伝わらず、海外での認知度の差が大きいアーティストの筆頭格なのかもしれません。

 しかも、本来ポップな音楽をやる人ではないのですが、1曲だけアメリカとイギリスで飛び抜けた人気のある、それが「ブラウン・アイド・ガール」です。

 

 僕もこの曲がこんなに人気があるとは思っていなかったのですが、「再会の時」(1983)「7月4日に生まれて」(1989)「愛がこわれる時」(1991)など、映画やTVドラマでは確かによく耳にしました。

 

 アメリカでの楽曲オンエア回数は1000万回を超え、史上10位に入っているといいます。そして、アメリカのデジタル配信においては、1960年代の全ての楽曲の中でダウンロードと再生数が最も多い楽曲といいますから驚きです。21世紀に入ってますます人気が上がっているということなのかもしれません。

 ブルース・スプリングスティーンU2もライヴでカバーして、

 ジョージ.Wブッシュやビル・クリントンの愛聴曲でもあるそうです。

 

  ”二人でどこに行ったんだっけ? 雨が続いたあの何日か

      窪地に降りて行って 何か新しい遊びをしたんだよな

   笑いながら、走って、スキップして、ジャンプして

   朝もやの中で 俺たちの鼓動は高鳴った

   君は茶色い瞳の少女”

 

   遠い恋を思い起こす歌です。ブッシュやクリントンのようにアメリカの中高年男性にはグッとくるんでしょうね。

 

 ヴァンさん本人は、この曲だけが異常に人気があることが納得できないらしく、

「オレの曲で、この曲よりいいのは300曲はあるよ」

 と、あるインタビューで語っています。

 でも、作った本人が「こんなに売れるとは思わなかった」と思う場合の方が圧倒的に多い、というのもポップスの面白さでもあると思います。

 


Van Morrison - Brown Eyed Girl (Audio)

 

Brown Eyed Girl

Brown Eyed Girl