おはようございます。
今日はシカゴの「サタデー・イン・ザ・パーク」です。
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土曜日の公園、それは7月4日だったと思う
土曜日の公園、それは7月4日だったと思う
人々は踊り、人々は笑い合い
男がアイスクリームを売っている
イタリアの歌を歌いながら
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彼らは実際にアメリカのシカゴで結成されたバンドで、最初は”シカゴ・トランジット・オーソリティ(シカゴ交通局)”という名前でしたが、本物のシカゴ交通局に訴えられてシカゴに変更したというエピソードがあります。結果オーライでしたね。”シカゴ・トランジット・オーソリティ”という名前じゃスーパー・グループになれたようには思えません。。。
さて、この「サタデー・イン・ザ・パーク」は軽快なピアノのイントロが有名で、日本でも車のCMに使われました。
繰り返されるフレーズは、
Saturday in the park,
I think it was the Fourth of July
”土曜日の公園、それは7月4日だったと思う”
7月4日はアメリカの独立記念日ですね。この歌の出てくる公園は、ニューヨークのセントラルパークのことなのだそうです。
この歌の作者であるロバート・ラムがニューヨークでレコーディング中に、ふらっとセントラル・パークに行ってミュージシャンやダンサーなど様々な人々が自由に色んなことをやっている光景を見てそれを曲にしようと思ったようです。また、本人は、数年かかけてセントラル・パークをフィルムに撮っていたらしく、それを物語風に編集したものを見直していた時に着想したとも語っています。
そして、歌詞も基本的に公園の様子の描写で成立しています。踊って要る人たち、アイスクリーム屋、ギター弾き、バイク乗り、
主人公の心情らしきものは、”僕はこんな土曜日を待っていたんだ”それだけ。
日本人なら、こんな光景がいつまでも続きますように、とかグダグダ(?)心情を語っちゃいそうですけど。
リラックスして過ごせる「土曜日」の「公園」で、平和という原点を思い出させる「独立記念日」という2つのワードを使うことだけ、十分伝わる、ということなんですね。
作者のロバート・ラムは、公園の映像を見ながら、書きとめて曲にしていったものについてこう語っています。
「それは、セントラルパークでも、世界中のどこの公園でも生まれる平和や愛のようなものさ。多分、それは土曜日で、そこで人々はただリラックスして、お互いがいてくれることを楽しんでいる。それに僕たちがそこで観察したいろんな活動や、そういう1日を過ごして得られる感情といったものさ」
(Billboard 6/8/2017)
ちなみに、曲中にアイスクリーム売りが歌うイタリア語の歌らしき一節( "Eh Cumpari, ci vo sunari")が出てきてますが、これはそれらしきイタリア語をあてはめているだけで、ロバート・ラムはイタリア語っぽく聞こえる言葉を考えて歌っただけだと語っていたそうです。
そして、なんといっても印象的なのが冒頭から使われる有名なピアノのフレーズですが、ロバートはまずこのフレーズを思いつき、これは曲になるぞ、と思って曲を組み立てていったようです。
さて、この曲を聴きながら思ったのですが、僕は田舎から都会に憧れて東京に出てきた人間だったので、長い間、自然や緑を少しもありがたみに気づかなかったんです。公園なんて、子供と年寄りが行く場所だと決めつけていました。
でも、海外旅行に行くと、どこでも幅広い年齢層の人たちが、ゆったりと公園を楽しんでいる光景を目にして驚いたことを覚えています。
今、僕は東京から少し離れた、割と自然もあるところに引っ越して、子供もいることもあって頻繁に公園に行くようになりました。
今更なんですが、木々の中で呼吸すると気分はいいですし、パソコンばかり見ていた目の疲れは緑を見ることでいくらか緩和されるように思えます。
都会のビル群の中に小さく切り取られるように設置された公園にしても、もちろんあったほうがいいですが、ママ友たちが密談なんかしているとちょっと落ち着かない気分になっちゃいますけど、、。