おはようございます。
今日は竹内まりやの「MORNING GLORY」。1980年リリースのアルバム「Miss.M」に収録されていた曲です。
作詞、作曲は山下達郎。彼も自身のアルバム「FOR YOU」でセルフ・カバーをしていました。
竹内まりやのヴァージョンのアレンジはデヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドン。彼らは当時超売れっ子でAORファンから今も人気の高い「エアプレイ」というユニットも組んでいました。
この曲が収録されていたアルバム「Miss M」のレコードのA面全てを「エアプレイ」の二人がプロデュースし、LAで録音されています。
当時高校一年生でAORに”どハマり”していた僕は、興味津々で聴いたことを覚えています。
アルバムのオープニング・ナンバーで同時シングルとしてもリリースされた「Sweetest Music」はデヴィッド・ラズリー作詞で、ピーター・アレンの作曲。完全に洋楽だ、と僕は当時思いました。
唯一「エアプレイ」がソングライティングした「Secret Love」の作詞はマーク・ジョーダン。
A面最後の「Heart To Heart」の作曲はなんとロジャー・ニコルズ(カーペンターズの「愛のプレリュード」「雨の日と月曜日は」)。
と聴きどころ満載です。
”ほぼ洋楽”のA面で2曲作曲していたのが山下達郎。彼のソング・ライティングが当時の旬だったLAサウンドとも違和感なくマッチしたことは、やはりすごいことだと思います。
ちなみに「Morning Glory」のコーラスアレンジメントは安部恭弘がやっていました。
さて、この「MORNING GLORY」について山下達郎は自身のアルバム「FOR YOU」のライナーノーツでこう書いています。
「この当時にはめずらしく、自分自身で作詞した、もともとは竹内まりやへの書き下ろしです。自分でアレンジしたいという意向に反して、彼女のヴァージョンはL.A.でレコーディングされました。デヴィッド・フォスターのアレンジによるものでしたが、いかにもAORという感じで、あまり私の好みでなかったので、自分のイメージでアレンジしてこのアルバムに入れました。ですから、彼女のものを私がもし自分で編曲していたら、このヴァージョンは生まれていなかったということになります。」
なるほど、彼はデヴィッド・フォスターのアレンジを気に入ってなかったんですね。
確かに、デヴィッドが当時彼が得意としていたスタイルでサラッとやっている感じはしますね(山下達郎がデヴィッド・フォスター本人をほめているのを見聞きした記憶もありませんが、、)。
これに少しカチンときた(?)山下達郎は、気合を入れてアレンジを詰めた感じがしますね。
ただ、デヴィッド・フォスターのコンサバティヴなAORサウンドはこの曲によく合っていると思いますし、朝聴くのには本当にピッタリです。
あと、日本人の女性シンガーの声でこの当時のウエスト・コースト・サウンドに一番しっくり合っていたのが竹内まりやだと僕は思っていて「Miss M」はそれが証明された貴重なアルバムだと思っています。
というわけで、僕自身は竹内まりやヴァージョンをずっと支持し続けてますw.
というわけで、この「Morning Glory」やアルバム「Miss M」のA面は、<シティポップ>じゃなく、<ジャパニーズAOR>(区別が主観的でややこしいw)の代表作として大推薦します。
RCA時代の山下達郎の作品が素晴らしいことはすでに定評がありますが、やはりRCA時代の竹内まりやもすごくいいんです。もっと再評価してほいいと個人的には思っています。
一年の中でもっとも気候のいい5月、の日曜の朝には
♩こんな朝のようななれそうな〜♩
という歌詞がまさにぴったりだなあ、と思って選曲してみたのですが、今日は全国的に異例の猛暑になっちゃいましたね、、、
竹内まりやも歌っていた「フライ・アウェイ」