おはようございます。3月にこのブログで取り上げたばかりのタイのアーティストWIM。4/2リリースの新曲に僕はまたハマってしまったのでいち早くご紹介します。「Snacks & Wine」です。
I wanna fly
Until my feet don’t touch the ground
You get me high
Life so much better when you’re around
Come on let’s ride
I know a place we can go downtown
Just for tonight
I won’t let you down
Ooh
I think I’m falling in love
I’m really really in love
With you
I’ll be whatever you want
I’m ready to give my all
Tell me baby
If you feel like spending some time
I’ll bring some snacks and some wine
For you
Girl
We live in a perfect world
Is it a crime?
You’ve become all that I think about
Got hypnotized
I’ll bark like a dog
And chase like a hound
Give me a sign
Then I can show you what it’s all about
Come on let’s vibe
Together
Ooh
I think I’m falling in love
I’m really really in love
With you
I’ll be whatever you want
I’m ready to give my all
Tell me baby
If you feel like spending some time
I’ll bring some snacks and some wine
For you
Girl
We live in a perfect world
Oh
I give you my all
Baby, my love’s
Never getting cold
Oh
I give you my all
It’s you and I forever
Take my heart it’s now or never
I think I’m falling in love
I’m really really in love
With you
I’ll be whatever you want
I’m ready to give my all
Tell me baby
If you feel like spending some time
I’ll bring some snacks and some wine
For you
Girl
We live in a perfect world
Girl
We live in a perfect world
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僕は飛びたい
足が地面につかなくなるまで
君が僕を高く舞い上がらせる
君がそばにいると人生がずっといいものになる
さあ、出かけよう
ダウンタウンに僕らが行けるお店があるんだ
今夜だけは
君をがっかりさせたりしない
ああ、僕は恋に落ちてしまったみたい
本当に、本当に恋してるんだ 君に
君が望むなら僕は何にだってなるよ
すべてを捧げる準備はできてる
教えてベイビー
もし僕と一緒に過ごしたい気分なら
軽食とワインを持っていくよ
君のために
ねえ、僕たちは完璧な世界に生きてるんだ
罪なことなのかな?
君のことばかり考えてしまうようになった
催眠術にかかったみたいに
犬みたいに吠えて
猟犬みたいに追いかけるよ
僕に合図をくれたら
それが一体何なのか見せてあげる
さあ、一緒に感じよう 二人で
ああ、僕は恋に落ちてしまったみたい
本当に、本当に恋してる君に
君が望むなら僕は何にだってなるよ
すべてを捧げる準備はできてる
教えてベイビー
もし僕と一緒に過ごしたい気分なら
軽食とワインを持っていくよ
君のために
ねえ、僕たちは完璧な世界に生きてるんだに
ああ、僕のすべてを君に捧げるよ
ねえ、僕の愛は
決して冷めることはない
ああ僕のすべてを君にあげる
ずっと君と僕で
僕のハートを受け取って 今しかないんだ
ああ、僕は恋に落ちてしまったみたい
本当に、本当に恋してる君に
君が望むなら僕は何にだってなるよ
すべてを捧げる準備はできてる
教えてベイビー
もし僕と一緒に過ごしたい気分なら
軽食とワインを持っていくよ
君のために
ねえ、僕たちは完璧な世界に生きてるんだに
ガール
僕たちは完璧な世界に生きてるんだ (拙訳)
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この曲のリリース前に彼はSNSでショート動画をいくつかあげていたのですが、その中でこう言っています。
「僕はいつもアース、ウィンド&ファイアーみたいなサウンドのレトロジャムを作ってみたいと思っていたんだ。僕と友達で2時間でこの曲を作った。友達に心から感謝の気持ちを伝えたい」
アース、ウィンド&ファイアーみたいな音楽を今では”レトロジャム”って言い方をするんですね。確かにサビのリズムパターンはまさにアースです。ただ、メロウなムードはかえってアイズレー・ブラザーズっぽさも感じますが、さすがにあそこまでまったりしてなくて、アースっぽいスキッとしたトーンは維持していますね。
ともかく、こんな曲を演られたら、僕みたいな”レトロ男”(苦笑)はころっとハマってしまいます。。。
WIMは前作「Supernova」から作風に変化があり、それがすごく僕好みだったわけです。そしてその変化は、先のコメントで彼が言っていた”友達”、それはオーストラリアのアーティストたちで、彼らとの共同作業によって生まれたものなのです。
音楽業界では「Songwriter Camp」とか「Songwriting Camp」と呼ばれる、世界各国のソングライターを集めて共作をさせるイベントがいろんな国で定期的に行われています。日本でも20年前くらいから行われていて僕もスタッフとして何度か立ち会ったことがありますが、WIMはオーストラリアで行われたSongwriting Campでさまざまなソングライターたちと出会ったようです。
「Snack & Wine」の共作者は二人いて、一人がグレン・ホッパー(Glenn Hopper)。彼は「Supernova」も共作しているのでけっこう重要人物なのかもしれません。
シドニー近郊をベースに活動しているシンガーソングライターで、2023年にシングル2枚とEPをリリースしています。聴いてみるとR&BやAOR系ではなかったのですが、なかなかムードがあって、中でも「Easy Way Out」という曲は”ピアノマン”好きな僕の好みでした。
もう一人の共作者がベニー・モレル(Benny Morrell)。こちらはメルボルン出身のシンガーソングライター。
「CANE FIELDS」
自身でフォーク、ポップ、カントリーとソウルをミックスしたジャンルだと言っています。何より声に個性があって魅力がありますよね。そして、彼もまたいわゆるメロウなAOR系の音楽をやる人ではないんですね。
グレンがインスタで「Supernova」のリリース告知をした記事に、ベニーが拍手を送っていたので、もともと二人は仲が良かったのでしょう。そして、グレンがベニーをWIMに紹介しこの曲のプロジェクトに招き入れたのかもしれません。
3人のどんな役割分担で曲作りを進めていったかはもちろん分かりませんが、極端な言い方をすれば、「Supernova」以降はAOR、その以前はシティポップという印象が僕にはあります。洋楽感、西欧感(?)がグッと増したんですよね。コード感と、リズムパターンに特に僕はそれを感じて、そのあたりはグレンの貢献は大きいのかなという気がしました。それから、歌詞の英語のハマりなんかは、すぐれた歌い手であるベニーの貢献が大きそうです(ぜんぶ僕の推測にしか過ぎませんが)。
複数のソングライターが共作して曲を作るというのは欧米では1990年代から主流になっていて、日本でも21世紀に入ってどんどん増えてきたわけですが、最近の傾向としてあるのはすごく個性的なスタイルを持つアーティストが、全然違ったスタイルの他のアーティストの曲作りに前向きに柔軟にトライしているということです。
以前にこのブログで取り上げたダニエル・シーザーとレックス・オレンジカウンティの「Rearrange My World」を共作したムスタファとデヴ・ハインズとかそうでしたよね。
ひと昔前の共作は、”ヒットを作る職人たち”が中心になって行われるのがほとんどだったんですよね。”職人たち”の中には自身でもアーティスト活動をやる人もいましたが、それほどアクティヴではなかったように僕は記憶しています。
しかし、今は自分の世界観を強く打ち出した作品もしっかり作りながら、並行しながら共作もする人が増えているようです。共作には自分一人だけで作品を作るのとはまた違う喜びがあり、そこに大きな意味を見出すアーティストが増えているんですね。そして、共作によって得たインプットが、自分の作品作りのプラスにもなるというのも間違いないでしょうし。一人でもがき苦しむ創作と、「つながり」から生まれるクリエイティヴ、その両方を行き来するというというのが、今のアーティストの主流になってきているのかもしれません。
考えてみたら、昨年僕がすごくハマったYo-Seaの「Moonlight」も「Songwriter Camp」で生まれた国境を超えたアーティストのコラボ作品でした。 「Moonlight」や「Supernova」やこの「Snack & Wine」みたいに音楽的な気持ちよさを追求するような曲の場合は特に、コラボレーションしながら、こうすれば気持ちいいよね、なんてアイディアを出し合いながら、共感しながら作る方がいいものができるのかもなあ、などと僕は思いました。
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