おはようございます。今日はバート・バカラックの代表曲、ディオンヌ・ワーウィックの「ウォーク・オン・バイ」です
If you see me walkin' down the street
And I start to cry each time we meet
Walk on by
Walk on by
Make believe that you don't see the tears
Just let me grieve
In private 'cause each time I see you
I break down and cry
Walk on by (Don't stop)
Walk on by (Don't stop)
Walk on by
I just can't get over losin' you
And so if I seem broken and blue
Walk on by
Walk on by
Foolish pride, that's all that I have left
So let me hide
The tears and the sadness you gave me
When you said goodbye
Walk on by (Don't stop)
Walk on by (Don't stop)
Walk on by (Don't stop)
Walk on
Walk on by, walk on by
Foolish pride, that's all that I have left
So let me hide
The tears and the sadness you gave me
When you said goodbye
Walk on by (Don't stop)
Walk on by (Don't stop)
Now you really gotta go,
so walk on by (Don't, don't stop)
Baby, leave,
you'll never see the tears I cry (Don't, don't stop)
Now you really gotta go,
so walk on by (Don't, don't stop)
Baby, leave,
you'll never see the tears I cry (Don't, don't stop)
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しかし、ニューヨークのラジオのDJ”マレー・ザ・K”が自分の番組でリスナーにどちらの曲が好きか投票させたそうなんです。すると「Walk On By」が勝ったので、彼はレコードを裏返して「Walk On By」をオンエアするようになり、それをきっかけに火がつき、レコード会社も「Walk On By」をA面にしたシングルを発売したそうです。
ちなみに、この”マレー・ザ・K”は、”5人目のビートルズ”を自称していた人物として知られています。”5人目のビートルズ”って呼ばれた人は、10人以上該当者がいるんですけどね、、。彼の場合はアメリカでは知られていなかったビートルズをいち早く目をつけ、番組でがんがんオンエアして、アメリカでのブレイクのきっかけを作ったんです。そして、ビートルズがアメリカに初めてやってきたときは、彼らが宿泊するプラザホテルのスイートルームから番組を放送したこともあったそうです。
ちなみにビートルズのアメリカ初上陸が1964年の2月、そしてアメリカのヒットチャートで彼らの曲がトップ5を独占したのが4月、「ウォーク・オン・バイ」の発売も4月でしたから、ビートルズをアメリカでブレイクさせた男として”マレー・ザ・K”がノリに乗っていたタイミングだったんですね。
ビートルズをアメリカで火をつけた男は、同じ時期に「ウォーク・オン・バイ」にも火をつけていたわけです。
この曲はたくさんのカバーが作られていて、その中にはけっこう個性が強いものが多いんですよね。
代表的なのはR&Bシンガー、アイザック・ヘイズの1969年にリリースしたカバーです。アルバム「Hot Buttered Soul」の収録されていて、なんと12分越えの大作です。4分台に編集されたシングル・エディットもリリースされ、全米30位まで上がっています。その後HIPHOPのサンプリングネタとしても人気になり、 The Notorious B.I.G.の「Warning」や2Pacの「Me Against The World」、近いところではビヨンセの「6inch」などで使われています。
サンプリングされているので当然なのですが、2pacやビヨンセの曲の共作者にバカラック&デヴィッドの名前が入っているのを見るとちょっと不思議な気持ちになります。
それから、ロック雑誌の最高峰「ローリングストーン」が2021年に史上最高の500曲("Top 500 Songs of All Time")を選んでいて、ディオンヌの「ウォーク・オン・バイ」が51位に入っているのですが、アイザック・ヘイズのヴァージョンも312位に入っているんです。同一曲が入るのは大変レアですが、アイザックの単なるカバーを超えたオリジナリティが高く評価されたのでしょう。
1978年にはイギリスのパンク・シーンの中心バンドの一つだったストラングラーズもカバーし全英21位のヒットになっています。
個人的には1980年代はニューヨーク産のR&Bを愛聴していたので、1982年のD Trainのカバーはちょっと胸が躍ります。
でもやっぱり、オリジナルに忠実なカバーをじっくり聴きたいという方には、ダイアナ・クラール、メリサ・マンチェスター、ガブリエル、ルーマー(Rumer)といった女性シンガー達のカバーは”間違いない”仕上がりです。
最後はディオンヌのオリジナルをサンプリングして、一昨年(2023年)の夏になんと全米1位になった作品がありますのでそれをご紹介します。オリジナルが全米最高6位でしたから、驚きです。バカラックもデヴィッドも亡くなってしまっていましたが、ディオンヌはこの曲のことをお孫さんから教えてもらったそうです。
歌っているのは「Say So」が日本でも大ヒットしたドージャ・キャット。曲名は 「Paint the Town Red」。ただのサンプリングではなく、曲を通してずっとディオンヌの歌うウォーク・オン・バイ〜🎵が使われています
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