おはようございます。
3日前にスティーリー・ダンの「ヘイ・ナインティーン」のブログを書きながらこの曲を想い出していました。今日はリンゴ・スターの「ユア・シックスティーン」です。
You're Sixteen (You’re Beautiful And You’re Mine)
You come on like a dream, peaches and cream
Lips like strawberry wine
You're sixteen, you're beautiful and you're mine
You're all ribbons and curls, ooh, what a girl
Eyes that sparkle and shine
You're sixteen, you're beautiful and you're mine
You're my baby, you're my pet
We fell in love on the night we met
You touched my hand, my heart went pop
Ooh, when we kissed I could not stop
You walked out of my dreams and into my arms
Now you're my angel divine
You're sixteen, you're beautiful and you're mine
You're my baby, you're my pet
We fell in love on the night we met
You touched my hand, my heart went pop
Ooh, when we kissed I could not stop
You walked out of my dreams, and into my car
Now you're my angel divine
You're sixteen, you're beautiful, and you're mine
You're sixteen, so beautiful, and you're mine
You're sixteen, you're beautiful, and you're mine
All mine, all mine, all mine
All mine, all mine, all mine
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キミがやってくると 夢見てるような、
桃やクリームみたいに甘い気持ちになる
唇は まるでストロベリー・ワイン
キミは16歳 きれいだよ そして僕のものさ
リボンで飾った巻き毛 なんてかわいいんだ
瞳はキラキラ輝いて
キミは16歳 きれいだよ そして僕のものさ
ボクのベイビー ボクのかわいい人
最初に会った夜に恋に落ちたよ
キミの手が触れるだけで ボクのハートは飛び上がる
ああ、キスをしたら止められない
夢の中から歩み出て ボクの腕に入り込む
今じゃボクの天使様
キミは16歳 きれいだよ そしてボクのものさ
ボクのベイビー ボクのかわいい人
最初に会った夜に恋に落ちたよ
キミの手が触れるだけで ボクのハートは飛び上がる
ああ、キスをしたら止められない
夢の中から歩み出て ボクの車に乗り込んだ
今じゃボクの天使様
キミは16歳 きれいだよ そしてボクのものさ (拙訳)
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この曲は1973年にリリースされたアルバム「リンゴ」からのセカンド・シングルとして全米1位に輝きました。
オリジナルはロカビリー・シンガーのジョニー・バーネット。1960年にリリースし、全米8位まで上がっています。
You're Sixteen, You're Beautiful (And You're Mine)
この曲を書いたのがロバートとリチャードの”シャーマン兄弟”。ウォルト・ディズニーに請われてディスニー・プロダクションで「メリー・ポピンズ」「ジャングル・ブック」「くまのプーさん」などの音楽を手がけ、テーマ・パークでは「イッツ・ア・スモールワールド」も彼らの作品です。ディズニーを離れてからの作品では「チキ・チキ・バン・バン」がよく知られています。
(彼らのディズニーの仕事は、「Tall Paul」(1958年)という曲をディズニーに売り込んで、そのカバーをアネット・ファニセロというシンガーがディズニーのTV番組で歌ったことが最初だったようです)
さて、この曲を収録したアルバム「リンゴ」は当時大変に話題になったアルバムでした。
それは、ビートルズ解散後、はじめてメンバーが全員参加した(別々にですが)からです。ジョン、ポール、ジョージがそれぞれ曲を書き、レコーディングに参加しているのです。 「リンゴ」のプロデューサーは、二ルソンの「ウィズアウト・ユー」をプロデュースしたリチャード・ペリー。リンゴが二ルソンの「シュミルソン二世(Son of Schmilsson)」に参加した際に、リチャードがリンゴに一緒にやろうと言い出したことがきっかけでした。
リンゴがアルバムを作ると聞いて、ジョンとジョージは協力を快諾しレコーディングに参加します。そこで、あと一人いればビートルズ勢揃いだと思ったリチャードは、ポールに参加してもらおうと思ったようです。
そこにちょうどポールが自分のテレビ・スペシャルの音楽監督を手伝わないかとリチャードに連絡が入りそこでリチャードがポールに依頼した説と、リンゴがポールに電話した説があるようですが、ともかくポールもリンゴのために曲を書き、レコーディングに参加することに決まりました。
このアルバムはビートルズのメンバー以外にも、マーク・ボラン、ザ・バンドのロビー・ロバートソンとガース・ハドソン、リヴォン・ヘルムなどすごいメンバーが揃っています。
この「ユア・シックスティーン」にはコーラスで二ルソンが参加していて、ポール・マッカートニーが”口サックス”を吹いています。
ポールといえば「アイ・ウィル」で見事な”口ベース”を披露していますから、本当に器用な人です。
先月発売された「マッカートニー III」は全楽器自分で演奏していましたが、1曲くらい全部がポールの”口楽器”で演奏したものも聴いて見たかったですが、、、(苦笑。
ともかく、二ルソン、ポールのリラックスしたバックアップがこの曲のムードを作っているのは間違いないですよね。
ちなみに、ジョニー・バーネットが「ユア・シックスティーン」をヒットさせた翌年(1961)にニール・セダカが「すてきな16才(Happy Birthday Sweet Sixteen)」を大ヒットさせています。
また前年の1959年にキャシー(ケイシー)・リンデンが歌った「悲しき16才」(アメリカではヒットしていません)を1960年に日本でザ・ピーナッツが歌ってヒットさせています(後に山口百恵や桜田淳子もカバー)。
このあたりに第一次”16才”ブームがあったのかもしれません(僕ですらまだ生まれていなかったのでよくわかりませんが)。
あと日本では1981年に松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」(「伊代はまだ16だから」)、1982年に小泉今日子が「私の16才」、シブがき隊が「NAI・NAI 16」でデビューしていますので、この時期が第二期(日本のみですが)”16才”ブームだったのでしょう。
あらためてこういう曲を聴き直すと、十代の年齢を冠したポップスというのは、今の時代にはちょっと合わないものになっているのかもしれないですね。16歳でも無邪気ではいられない世界っていうのか、、。