まいにちポップス

1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、勝手な推理、などで紹介していきます

「ベニーとジェッツ<やつらの演奏は最高>(Bennie and the Jets)」エルトン・ジョン(1973)

 おはようございます。

 今日はエルトン・ジョンの「ベニーとジェッツ」を。


Bennie And The Jets (Remastered 2014)

 

 ”ヘイ!キッズ 一緒にハメをはずして楽しもうぜ

     スポットライトが照らすのは 

   嫌な気分を最高に変えてくれるって評判のヤツらだ

   俺たちが今夜たっぷりおもてなしするよ 

   だからそこにいろよ

      みんな電子音楽がビシッと詰まった音の壁となって聴こえてくるから

 

  なあ、キャンディとロニー まだヤツらを見たことないのかい 

  でもな、ヤツらはすげえぶっ飛んでるぜ ブ、ブ、ブ、ベニーとジェッツ 

  ヤツらは奇妙さ、だけど最高なんだ

  ベニーはすごいイカしてる

  エレクトリック・ブーツにモヘアのスーツ

  雑誌で読んだことがあるやつさ ブ、ブ、ブ、ベニーとジェッツ

  

  ヘイ、キッズ、信用できない大人にも聴かせてやろう

  何にもわかっちゃいないかもしれないけど

  ベニーは年齢なんて関係なく楽しませるよ

     生き延びるのは俺たちさ 街へくりだそうぜ

        親たちと戦うんだ 誰が正しくて 誰が間違っているか

  確かめるために

 

  なあ、キャンディとロニー まだヤツらを見たことないのかい 

  でもな、ヤツらはすげえぶっ飛んでるぜ ブ、ブ、ブ、ベニーとジェッツ 

  ヤツらは奇妙さ、だけど最高なんだ

  ベニーはすごいイカしてる

  エレクトリック・ブーツにモヘアのスーツ

  雑誌で読んだことがあるやつさ ブ、ブ、ブ、ベニーとジェッツ ”(拙訳)

 

*******************  

Hey kids, shake it loose together
The spotlight's hitting something that's been known to change the weather
We'll kill the fatted calf tonight
So stick around
You're gonna hear electric music solid walls of sound

Say, Candy and Ronnie, have you seen them yet
Uh but they're so spaced out, B-B-B-Bennie and the Jets
Oh but they're weird and they're wonderful
Oh Bennie she's really keen
She's got electric boots a mohair suit
You know I read it in a magazine oh
B-B-B-Bennie and the Jets

Hey kids, plug into the faithless
Maybe they're blinded
But Bennie makes them ageless
We shall survive, let us take ourselves along
Where we fight our parents out in the streets
To find who's right and who's wrong

Say, Candy and Ronnie, have you seen them yet?
Oh, but they're so spaced out
B-B-B-Bennie and the Jets
Oh but they're weird and they're wonderful
Oh Bennie, she's really keen
She's got electric boots
A mohair suit
You know I read it in a magazine oh yeah
B-B-B-Bennie and the Jets
Bennie, Bennie, Bennie, and the Jets, yeah, oh

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 これはエルトン・ジョンの代表的なアルバム「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード(黄昏のレンガ路)」に収録されていて、見事全米NO.1に輝きました。

 ライヴ音源っぽく聴こえますが、スタジオで録音したものにあとでライヴの歓声を付け足したものでした。

 録音はしたものの、エルトンがアルバムにも入れたくないと思ったほど、地味で売れそうもない感じだったそうです。

 そこで、プロデューサでエンジニアでもあるガス・ダッジョンが、”架空のバンドがライヴをやる”という歌詞に合わせて、ライヴっぽい演出をするアイディアを思いつきます。

 エルトンの過去のライヴ音源だけでなく、1970年のジミ・ヘンドリックスのワイト島でのライヴからも観客の声援を引っ張ってきたそうです。

 そして、イギリスの観客は間が悪いからと、敢えて間の悪い口笛や手拍子を加えたと、ガスは語っています。

 

 この曲は当初シングルのB面ででしたが、アメリカの黒人向けのラジオ局で火がついたことから急遽シングルにしたところ全米1位、ソウル・チャートでも異例の15位まであがり、人気TV番組「ソウル・トレイン」にも出演を果たしました(同番組の出演した3人目の白人アーティストだったそうです)。

 

 この曲のどのあたりが、黒人のリスナーにウケたのかわかりませんが、ガス・ダッジョンが付け足した、”間の悪い”、ちょっと遅れ気味の手拍子が、いい感じに気持ちのいいグルーヴになっているように僕には思えます。

 

 ”ベニー&ザ・ジェッツ”のイメージはアルバムのインナーの中ではこんなイラストとして表現されています。

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 作詞したバーニー・トーピンのイメージでは、写真家のヘルムート・ニュートンの作品や、フリッツ・ラングが監督した映画「メトロポリス」のような感じだったそうです。


Metropolis (1927) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

 

 そして、バーニーとエルトンは、ロバート・パーマーの1985年のヒット曲「恋におぼれて(Addicted to Love)」のビデオ・クリップを観たときに、まさに”ベニー&ザ・ジェッツ”だと思ったそうです。


Robert Palmer - Addicted To Love (Official Music Video)

 

 2017年にはオフィシャルのミュージック・ビデオが新たに制作され公開されていますが、バーニーがイメージさせた世界観をベースにしているような仕上がりになっています。


Elton John - Bennie And The Jets (Official Music Video)