おはようございます。
昨日の「Blinding Lights」に続いて”光で目がくらんだ”曲をピックアップしました。 「光に目もくらみ」。演奏しているのはマンフレッド・マンズ・アースバンドで1976年に発売され、シングル・ヴァージョンが1977年に全米NO.1ヒットになりました。
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Madman, drummers, bummers
Indians in the summer with a teenage diplomat
In the dumps with the mumps
As the adolescent pumps his way into his hat
With a boulder on my shoulder, feelin' kinda older
I tripped the merry-go-round
With this very unpleasin', sneezin' and wheezin'
The calliope crashed to the ground
The calliope crashed to the ground!
But, she was blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Some silicone sister with a manager mister
Told me I got what it takes
She said, "I'll turn you on, son, into something strong
Play the song with the funky break"
And go-kart Mozart was checkin' out the weather chart
To see if it was safe outside
And little Early-Pearly came by in his curly-wurly
And asked me if I needed a ride
Asked me if I needed a ride!
But she was blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
(Madman drummers, bummers)
Blinded by the light
(Indians in the summer with a teenage diplomat)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(In the dumps with the mumps)
Blinded by the light
(As the adolescent pumps his way into his hat)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(With a boulder on my shoulder, feeling kinda older)
Blinded by the light
(I tripped the merry-go-round)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(With this very unpleasin', sneezin' and wheezin')
Blinded by the light
(The calliope crashed to the ground)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(Now, Scott with a slingshot finally found a tender spot)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(And throws his lover in the sand)
Blinded by the light
(Some bloodshot forget-me-not said daddy's within earshot)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(Save the buckshot, turn up the band)
Revved up like a deuce, another runner in the night
(Some silicone sister with a manager mister)
Blinded by the light
Revved up like a deuce, another runner in the night
(Told me I got what it takes)
(She said, "I'll turn you on, son, into something strong")
She got down, but she never got tired
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光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
マッドマンなドラマーたち、ダメな奴ら
あの夏のインディアンズには
おたふく風邪で落ち込んでる
ティーンエイジの外交官が一緒さ
未成年が頑張って帽子でキメて
プレッシャーを感じて、なんか年取った気分で
オレはメリーゴーランドにつまずいた
くしゃみと喘息ですげえ気分が悪い
カリオペ(女神)は地面に落っこちた
カリオペは地上に落っこちた
だけど、彼女は光に目がくらんだ
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
胸にシリコン入れたシスターにはマネージャーがついていて
あんたいいもん持ってるわ、って言った
坊や、すっごくいい気持ちにしてあげるから
ファンキーなブレイクの曲を演奏ってよ
そして、ゴーカート・モーツァルトが天気予報をチェックして
外が安全かどうかチェックした
リトル・アーリー・パーリーがカーリー・ワーリーの車でやってきて
『乗せて欲しい?』と聞いてきた
『乗せて欲しい?』って聞いてきたんだ
だけど、彼女は光に目がくらんだ
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
光に目がくらみ
カスタム・カーみたいに加速して、また夜を突っ走る
(マッドマンなドラマーたち、ダメな奴ら
あの夏のインディアンズには
おたふく風邪で落ち込んでる
ティーンエイジの外交官が一緒さ
未成年が頑張って帽子でキメて
肩に岩を背負って、なんか年取った気分で
オレはメリーゴーランドにつまずいた
くしゃみと喘息ですげえ気分が悪い
カリオペ(女神)は地面に落っこちた
今や”パチンコ”を準備したスコットは
ついに柔らかいスポットを見つけて、
恋人を砂の上に放り投げる
充血した忘れな草が、パパが近くにいるのって言う
発射するのは我慢して、バンドの音を上げた
シリコン入れたシスターにはマネージャーがついていて
あんたいいもん持ってるわ、って言った
坊や、すっごくいい気持ちにしてあげるから)
彼女は楽しんだけど、決して疲れなかった (拙訳)
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オリジナルはブルース・スプリングスティーン。彼の1973年のデビューアルバム「アズベリー・パークからの挨拶」からの最初のシングルカットで、いわばデビュー曲になります。(残念ながらヒット・チャートには全く入りませんでした)
ちなみに、スプリングスティーンの邦題は”光に”じゃなく「光で目もくらみ」です。
Blinded by the light- Bruce springsteen.
ブルース・スプリングスティーンは、ロックバンドのボーカルだったのにに、アコギ一本でオーディションを受けてそのパフォーマンスがすごかったために、レコード会社からもマネージャーになる人物からもフォーク・シンガーだと思いこまれた結果、第2のボブ・ディランとしてデビューしたという経緯を持つ人です。
しかし、ソングライティングにおいてはボブ・ディランに大きな影響を受けていて、特にこの時期の彼はイマジネーション豊かな言葉を洪水のようにまくしたてるような歌詞で、リスナーが理解するにはかなり難しいものでした。
マンフレッド・マンズ・アースバンドは60年代に活躍したUKのビート・バンド、マンフレッド・マンの発展形(?)で、サウンドは70年代らしくシンセをメインにしたプログレっぽいスタイルになりました。
マンフレッド・マンズ・アースバンドのヴァージョンを聴いてすぐに気づくのは、原曲を大きく改編していることです。構成を整理した、とも言えます。
サビ始まりにしてそれを繰り返し、洪水のような歌詞は半分に削っています。ヒット曲の法則に従ったかのようです。
半分に削ったとはいえ歌詞は難しく、意味がわかりません。これは僕の推測に過ぎないのですが、スプリングスティーン本人も歌詞の意味がどうこうというよりも、溢れるイメージと韻を踏んでゆくリズミカルな言葉のノリで、曲のテンションを一段上げることに注力している気がします。聴き手はもはや意味を探るのはあきらめた方がいい気がします。
ファンサイトらしきものを見ると、Indians in the summerのIndiansとはスプリングスティーンが子供の頃所属していた野球チームの名前だとか、teenage diplomatはスプリングスティーン本人のことだという記述があって、へ〜とは思うんですが、それで意味がわかるというものでもないですよね(苦笑。
訳していて腑に落ちたのは、 little Early-Pearly came by in his curly-wurly
And asked me if I needed a ride
というくだりで、 調べたらcurly-wurlyとはチョコレートバーの銘柄だったんですが、それでも意味わかんないなあと思っていろいろ見てみたらたらcurly-wurly のロゴを入れたバンの写真(ミニカーでしたけど)があって、これだったらつじつまが合うと思ったのでそうしました。
マンフレッド・マンズ・アースバンドはイギリスのバンドですから、スプリングスティーンが書くアメリカならではのボキャブラリー、言い回しを完全に理解はできていなかったようです。特に注目されるのはサビの ”Cut Loose like a deuce”を”Revved up like a deuce"に換えていることです。
”cut loose””は解き放つ、自由になる、といった意味で、”revved up”は加速する、という意味です。
deuceとは”2シーターのホット・ロッド(カスタム・カー)”のことで、ビーチボーイズに「Little deuce coupe」という曲があります。
両方とも「カスタム・カーみたいにぶっ飛ばすぜ」ということなんですが、マンフレッドマンのほうが”deuce"じゃなく"douche"と歌っているみたいに聴こえるということが当時話題になったようです。(興味のある方は意味を調べていただければ、、)
これはTV番組のネタにもなったそうで、スプリングスティーン自身もその”空耳”のおかげで、大ヒットになったと冗談めかして語っていました。
ともかく、この曲は意外なことに自演の曲では全米1位がないスプリングスティーンにとって唯一のNO.1ヒットになりました。
ポップ・ヒットというのはただ詞曲が良いだけでは生まれないんですね、曲の構成を見直して、聴き手にしっかり伝わるアレンジを施す、そこまできっちりやらないといけないのでしょう。
ちなみに、今年4月に日本でも公開される、ブルース・スプリングスティーンの大ファンの少年を描いたイギリス映画 「カセットテープ・ダイアリーズ」の原題が「Blinded By The Light」になっています。
BLINDED BY THE LIGHT - Official Trailer - Now Playing In Theaters
マンフレッド・マンズ・アースバンドはあとスプリングスティーンの「For You」と「Spirits in The Night」の2曲をカバーしています。
「Spirits In The Night」は1975年に当時のヴォーカル、ミック・ロジャースが歌っていたのですが(全米97位)、新ボーカルのクリス・トンプソンで「光に目もくらみ」が大ヒットしたことで、クリスのヴァージョンも新たに録音しシングル発売しています(1977年全米40位)ので、最後に聴き比べて終わりたいと思います。
ミック・ロジャースのヴォーカル
クリス・トンプソンのボーカル
Blinded by the Light (Single Edit)
- アーティスト:マンフレッド・マンズ・アース・バンド
- 出版社/メーカー: Creature Music
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: MP3 ダウンロード


