おはようございます。
今日はスパンキー&アワ・ギャングの「LAZY DAY」。当時は「青空は恋の色」という邦題がついていましたが、今は日本でも原題の「LAZY DAY」のほうで定着しています。
" 青い空 太陽の光
公園を歩くには まさにぴったりな日
アイスクリーム デイドリーム
空が星のブランケットに変わるまで夢の中
デイジーを摘むには なんてぴったりな日
たくさんの赤い風船もお似合いな日
手を握るには なんてぴったりな日
一緒に過ごすのに うってつけの日”
まさに、リラックスして過ごす最高の休日の歌です。(あっ、今日は月曜でした、、)
ちなみに僕は、ネイティヴじゃなくて、日本の学校で英語を学んだので、”Lazy”を”怠惰な”という意味で覚えていました。怠惰な、は”勤勉を美徳とする”日本人には、悪い意味しかないですが、Lazyは、やらなくちゃいけない物事から解放されている気ままさ、みたいないいニュアンスもあるんだな、とこの歌を聴いて思いました。
1960年代に南カリフォルニアをベースとして起こった、メロディアスでノスタルジックな楽曲をコーラス・ワークで聴かせるようなポップスを”サンシャイン・ポップ”と呼び、このブログでもハーパーズ・ビザールやロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・フレンズなどを紹介しましたが、彼らもまたそのカテゴリーに含まれるバンドです。
しかし、彼らはアメリカ中西部イリノイ州出身ですので、実際にはアメリカ西海岸のポップ・シーンとは関連のないグループです。
ちなみに、この曲を書いたジョージ・フィショフとトニー・パワーズ、そしてプロデューサーのジェリー・ロスは、以前にこのブログでも紹介しましたキースの「98.6」も手がけています。
アレンジャーのジミー・ワイズナーはジェリー・ロスにとっての ”飛車角”のひとり(もうひとりはキース「98.6」のアレンジャー、ジョー・レンゼッティ)。
アーティストも制作陣も、アメリカ西海岸とは関係ないので、厳密には”サンシャイン・ポップ”ではないのですが、当時の流行のスタイルではあったので、近似性があるのでしょう。
でも、サウンドをよく聴くと、スパンキー&アワ・ギャングは、西海岸勢の開放的な感じとは異なり、少しナイーヴで都会的な感じが強いように思えます。
その都会的なナイーヴさがよく出ている曲が「Like to Get to Know You」。山下達郎のフェイヴァリット・ナンバーとして知られていて、僕も彼のラジオ番組で何度か聴いたことがあります。
Like To Get To Know You Spanky & Our Gang {Stereo}
”スパンキー”とはグループの女性ヴォーカリスト、エレイン・マクファーレンのニックネーム。”アワ・ギャング”はそのバッキングを務める男性陣。ちなみに”アワ・ギャング”とは喜劇映画のパイオニア、ハル・ローチという人が1920年代から40年代にかけてプロデュースしてアメリカで大人気だった、わんぱくなちびっ子が主役の喜劇映画のシリーズの名前だそうです。
ちなみに、当時の国内盤のレコードを見ると彼らは「スパンキーとギャング」という表記でした。ジャケット写真は紅一点のヴォーカルに帽子をかぶった男たち。もしや?と思って調べて見ると、「恋の季節」のピンキーとキラーズは、彼らの名前をもじって作曲家のいずみたくが命名したそうです。
- アーティスト: スパンキー・アンド・アワ・ギャング
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2016/11/18
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