おはようございます。
今日はニュー・シーカーズの「愛するハーモニー」を。
******************************************************************
******************************************************************
この世界にひとつの家を作ってあげたい
家具のように愛を備えつけて
リンゴの木や ミツバチや
雪のように白い、小さなキジバトを育てるの
この世界に歌うことを教えたい
息のあったハーモニーで
この世界を抱きしめたい
そしてずっと仲間でいたいの
この世界に歌うことを教えたい
息のあったハーモニーで
この世界に歌うことを教えたい
息のあったハーモニーで
家具のように愛を備えつけて
リンゴの木や ミツバチや
雪のように白い、小さなキジバトを育てるの
この世界に歌うことを教えたい
息のあったハーモニーで
この世界を抱きしめたい
そしてずっと仲間でいたいの
この世界に歌うことを教えたい
息のあったハーモニーで、、、 (拙訳)
この曲は当時コカコーラのCMで使われ世界中で大ヒットしました。日本でもオリコンで1位になっていたようです。史上最も成功したCMソングだと呼ばれているんですね。
こんなCMでした。
この曲は、広告代理店のマッキャンエリクソンに勤めていたビル・バッカーが考えた "I'd like to buy the world a Coke" (世界にコークを買ってあげたい)というキャッチコピーを元に、コカコーラのジングルの作曲家ビリー・デイヴィス、イギリスのソングライター・チーム、ロジャー・グリーナウェイとロジャー・クックの協力を得て作られたそうです。
ベースとなったのはデイヴィス、グリーナウェイ、クックの三人で作った「True Love and Apple Pie」という曲でスーザン・シャーリーというシンガーが歌い1971年にシングルとして発売されていました。
この曲をコークのCM用に作り直したというわけですね。
TVのCMでの反響が大きかっため、フル・ヴァージョンにしレコード化することにしましたが、ニュー・シーカーズが忙しかったため(彼らが歌うことに難色を示した、という説もあります)、急遽スタジオ・シンガーたちを集め”ヒルサイド・シンガーズ”というグループ名で最初にレコーディングしました。
CMがイタリアの”丘の上(ヒルトップ)”で歌っているものでしたので、こちらは”丘の斜面(ヒルサイド)”にしたのかもしれませんね。
ヒルサイド・シンガーズのヴァージョンがリリースされると、追いかけるようにニュー・シーカーズがレコーディングして発売しました。結果ヒルサイド・シンガーズが全米最高13位、ニュー・シーカーズが全米7位、全英1位という結果になり、ニュー・シーカーズのヴァージョンが”本命盤”になった、というわけです。
ニュー・シーカーズは1967年に「ジョージー・ガール」を大ヒット(全米2位)させたシーカーズの解散後にメンバーだったキース・ポトガーが結成したグループです。
ジョージー・ガール
ニュー・シーカーズのメンバーだったリン・デイヴィスはこの曲についてこう語っています。
「私たちは、ばかげた感傷的な歌だと思っていたわ、だからこれをシングルにするなんて滑稽だった。
私は気持ちが温かくなる曲だとは思ったけど、700万枚も売れるなんて!今でもこう考えるの。こんなに普通の歌がなんでそんなに売れたの?って」
(Dailymail 15 May 2009)
本人たちがどう考えようと、この曲は長く支持され続けています。
その大きな理由としては、このコカコーラのCMが広告史上に残る名作の地位についたことが大きいようです。
1990年にはリユニオンのCMが作られました。
21世紀に入ってからも、コカコーラのCMで何度も使われているようです。
CMソングでありながら、平和のメッセージソングとしても認知されているという
かなりめずらしい曲です。
日本でも南沙織や麻丘めぐみなどカバーも多いです。その中から1973年のスクール・メイツを最後に。キャンディーズの三人と太田裕美も参加していたそうです。