おはようございます。今日は、男性から女性に向けて歌うラブ・ソングとしては”究極の曲”じゃないでしょうか、ヴァン・モリソンの「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー(Have I Told You Lately)」です。
Have I told you lately that I love you?
Have I told you there's no one above you?
You fill my heart with gladness
And you take away my sadness
You ease my troubles, that's what you do
Oh, the morning sun in all its glory
It greets the day with hope and comfort too
And you fill my life with laughter
And you can make it better
You ease my troubles, that's what you do
There's a love that's divine
And it's yours and it's mine, like the sun
So at the end of the day
We should give thanks and pray to the One
And say, have I told you lately that I love you?
And have I told you there's no one above you?
You fill my heart with gladness
You take away my sadness
You ease my troubles, that's what you do
There's a love that's divine
And it's yours and it's mine
And it's just like the sun
At the end of the day
We will give thanks and pray to the One
Have I told you lately that I love you?
And have I told you there's no one above you?
Fill my heart with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do
Take away my sadness
Fill my life with gladness, yeah
Ease my troubles, that's what you do
Fill my life with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do
****************************************
最近、君に愛していると言っただろうか?
君以上の人は誰もいないと言っただろうか?
君は僕の心を喜びで満たし
僕の悲しみを取り除いてくれて
僕の悩みを和らげてくれる、
それが君がしてくれること
ああ、すべての栄光に輝く朝日が
今日一日に希望と安らぎを与えてくれる
君は僕の人生を笑いでいっぱいにしてくれて
より良いものにして
僕の悩みを和らげてくれる
君がそうしてくれるんだ
神聖な愛がある
それは君のものであり、僕のものでもある
まるで太陽のようさ
だから一日の終わりに
僕たちは感謝し、祈ろう
そして、僕は最近、君に愛していると言っただろうか?
君以上の人は誰もいないと言っただろうか?
君は僕の心を喜びで満たし
僕の悲しみを取り除き
僕の悩みを和らげてくれる、
それが君がしてくれること
神聖な愛がある
それは君のものであり、僕のものでもある
まるで太陽のようさ
だから一日の終わりに
僕たちは感謝し、祈ろう
最近、君に愛していると言っただろうか?
君以上の人は誰もいないと言っただろうか?
君は僕の心を喜びで満たし
僕の悲しみを取り除いてくれて
僕の悩みを和らげてくれる、
それが君がしてくれること
僕の悲しみを取り除いて
僕の人生を喜びで満たして
僕の悩みを和らげてくれる、それが君がしてくれること
僕の人生を喜びで満たして
僕の悲しみを取り除いて
僕の悩みを和らげてくれる、それが君がしてくれること
(拙訳)
********************************
この曲はアイルランド出身のシンガー、ヴァン・モリソンが1989年にリリースしたアルバム「アヴァロン・サンセット(Avaron Sunset)」に収録され、シングルにもなっています。全英74位でしたが、彼にとっては久しぶりのチャートインでした。 アメリカでもアダルト・コンテンポラリー・チャートでは12位になっています。
この楽曲の素晴らしさに気づいたアーティストがロッド・スチュワート。1991年のアルバム『ヴァガボンド・ハート』でカバーし、1993年には”MTVアンプラグド”でライヴ録音したアルバム「『アンプラグド(Unplugged... and Seated )』からの第1弾シングルとしてそのライブ音源をリリースすると、全米、全英ともに5位の大ヒットになり、この曲は世界中に知られることになりました。
1995年にはヴァンがアイルランドの伝統音楽グループ、チーフタンズとの共演したこの曲のセルフ・カヴァーがグラミー賞の最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ボーカル賞を受賞しています。
その後、オリジナル・ヴァージョンも映画やドラマでも使われ始め、現在ではロッドよりもヴァンのオリジナルを聴く機会の方が多い気がします。
この曲の興味深いカバーには、バリー・マニロウが2008年のカヴァー・アルバム『The Greatest Songs of the Eighties』(2008年)に収録したヴァージョンがあります。
調べてみると、ヴァンとロッドは同い年(現在79歳)ですが、バリー・マニロウが彼らより2歳上なんですね。
それにしてもこの三者、キャラが全く違いますから、歌も全然違って聴こえますね。
「最近、君に愛していると言っただろうか?(Have I Told You Lately That I Love You)」
という言葉も、無骨で無口な頑固者っぽいヴァンが歌うのが一番説得力がある気がします。それに比べてプレイボーイとして名高かったロッド・スチュワートの場合はガール・フレンドにはアイ・ラブ・ユーをしょっちゅう言うんだけど、奥さんには言ってなかった、、、みたいな感じがしますし、優しくていつも奥さんにアイ・ラブ・ユーを言ってそうなバリー・マニロウは、ごめん忙しくてこの何ヶ月か行ってなかったね、なんてニュアンスを感じます。もちろん、100%僕の偏見ですよ。
ただ、ネットを見てみると、ヴァン・モリソンは具体的には語っていないようですが、もともとこの曲は彼が神に対して歌っているのではないか、と解釈されていたようです。
しかし、ロッドは”MTVアンプラグド”で歌う前に「これは僕の妻に捧げたい素敵な歌です」と紹介していて、ロッドが歌ったことにより、この歌は奥さんに捧げる歌というイメージが一気に定着したのかもしれません。
ちなみに、2006年8月にイギリスの1,300人のDJによる投票による「結婚式のファースト・ダンス・ソング・トップ10」でヴァンのオリジナル・ヴァージョンが6位に入ったそうです。ヴァンのオリジナルも夫が妻に対して歌っていると広く受け止められているということですね。
僕はやっぱりオリジナルがとても好きなんですが、その大きな理由としてピアノがすごくいいんですよね。
弾いているのはニール・ドリンクウォーターという人で、他にクリス・レアやメアリー・ブラックなどのツアーで演奏していますし、豊富なレコーディング・キャリアもありますが、イギリスでもそれほど有名なピアニストではないようです。
でも、僕はこの曲での彼のピアノはまさに”一世一代の”名演で、彼のピアノ無くしてこの曲がここまでの有名曲にはならなかった気がします。
最後に「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー(Have I Told You Lately)」の2年前にその原型というか、同じ味わいを感じる曲がリリースされていますので、それをご紹介して終わります。ピアノはやはりニール・ドリンクウォーター、1987年リリースのヴァンのアルバム『ポエティック・チャンピオンズ・コンポーズ (Poetic Champions Compose )』からのシングルだった「Someone Like You」です
I've been searching a long time
For someone exactly like you
I've been travelling all around the world
Waiting for you to come through
Someone like you
Make it all worthwhile
Someone like you
Keep me satisfied
Someone exactly like you
僕は長い間探していたんだ
まさに君のような人を
僕は世界中を旅してきたんだ
君が現れるのを待ちながら
君のような誰かが
すべてを価値あるものにしてくれる
君のような誰かが
僕を満足させてくれる
まさに君のような人が