おはようございます。
今日はブロウ・モンキーズの「ディギング・ユア・シーン」です。
昨日のブログで書いたウィリアム・デヴォーンの「ビー・サンクフル・フォー・ワット・ユー・ゴット」に”Diggin' The Scene”という言葉が出てきたので、連鎖的に思い出したわけですが、、。
The Blow Monkeys - Digging Your Scene
I just got your message, baby
So sad to see you fade away
(What in the world is this feeling
To catch a breath and leave me reeling?)
It'll get you in the end, it's God's revenge
Oh, I know I should come clean
But I prefer to deceive
(Every day I walk alone
And pray that God won't see me)
I know it's wrong
I know it's wrong
Tell me why
Is it I'm digging your scene?
I know I'll die
Baby
They put you in a home to fill in
Oh, but I wouldn't call that living
(I'm like a boy among men
I'd like a permanent friend)
I'd like to think that I was just myself again
Tell me why
Is it I'm digging your scene?
I know I'll die
Baby
I just got your message, baby
So sad to see you fade away
(I'm like a boy among men
I'd like a permanent friend)
I'd like to think that I was just myself again
Oh, tell me why
Is it I'm digging your scene?
I know I'll die
Baby
Now tell me why
Is it I'm digging your scene?
I know I'll die
Baby
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君からのメッセージを受け取ったよ
君がいなくなるなんて
悲しすぎて見ていられない
(怖くて息を飲み込み、クラクラする、
この気持ちはなんだろう)
最後に君をとらえてしまう それは神の報復なのか
ああ、はっきりさせるべきなのはわかっているんだ
でも、僕はつい自分を欺いてしまう
(毎日僕は一人ぼっちで歩きながら
神様に見つからないよう祈るんだ)
わかってるよ それは間違いだって
どうしてか教えてよ 君がいる”シーン”が僕は好きなんだ
僕にも死ぬ時が来るとわかってるけど
君からのメッセージを受け取ったよ
君がいなくなるなんて
悲しすぎて見ていられない
(僕はまるで大人の中にまぎれこんだ子供みたいだ)
(僕はいつまでも友達でいたいんだ)
もう一度、僕は正気に戻って考えたいんだ”
どうしてか教えてよ
君がいる”シーン”が僕は好きなんだ
僕にも死ぬ時が来るとわかってるけど (拙訳)
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”「ディギング・ユア・シーン」は80年代初めのクラブ・シーン、特にその中のゲイのシーンへの”敬意の表れ”なんだ。僕の人生のある時点でそれが一番エキサイティングなものだった。 <中略>
僕はゲイじゃなかったし、そのシーンの半分の人間はそうじゃなかったよ。でも、そういう振るまいがほんとに目新しくて面白かったんだよ。それでこの曲はのベースはAIDSについて書かれているんだ、それがどんな風にゲイのシーンにいる人々の中で起こり始めていたかということをね”
これはこの曲を書いた、グループのボーカル、ドクター・ロバートの言葉です。
エイズにかかってしまったクラブ仲間に贈った歌なんですね。確かに、この当時エイズは世界的に流行し始め、それに合わせてゲイに対する偏見や差別意識が問題になりました。この歌詞でも、そういった主人公の葛藤が表れているところがあります。
軽快でホントに心地よい曲なんですが、歌の内容は違ったんですね。
バンドの中心人物、”ドクター・ロバート”ことブルース・ロバート・ハワードはスコットランド出身で15歳から20歳までオーストラリアにいてロック雑誌の記者をやっていたそうです。
ポップ・ミュージックの世界を変えたい、メスを入れたい、ということで”ドクター”にしたらしいです。
ブロウ・モンキーズとは彼がインタビューしたことのあるアポリジニのグループの名前であり、管楽器奏者に対するイギリスのスラングでもあるそうです。
バンドは1990年に活動を停止し、ロバートはソロ活動を始めながら、ポール・ウェラーのソロ・アルバムにミュージシャンとして参加しています。
彼はイケメンだったので、80年代のビジュアル重視のポップ・シーンにうまく乗りながらも、本質はレコードおたくだったので、キャリアとともに”渋い方向”に向かっていきました。
2008年にバンドは復活し、彼はソロ活動と並行して精力的にリリースしています。
最後は2013年に発売されたブロウ・モンキーズの「アコースティック」に入っていた「ディギング・ユア・シーン」を。