まいにちポップス

1日1ポップス。エピソード、謎解き、勝手な推理、などで紹介していきます

「スイート・キャロライン(Sweet Caroline)」ニール・ダイアモンド(1969)

 おはようございます。

 今日は昨日に続いて、キャロラインさんの歌。キャロラインもの(?)としては1番のヒット曲はこれでしょう。


Sweet Caroline

 

 ”こんな気持ちがどこで始まったのか よくわからないけど

  どんどん強く なっているのはわかる

  春だった  そして春は夏へと変わった

  君が現れるなんて 誰も信じちゃいなかっただろう

 

 手と手が 触れ合って もっと手を伸ばして

 僕に触れ 君に触れる

 

 愛しいキャロライン 

 素敵な時間はそんなにいいものに見えなかった

 それまでの僕はいいものだとは信じられなかったんだ 

 だけど、今は、、

 

 夜を見つめても そんなに孤独に思えない

 二人だけでお互いを満たしあっている

 僕が傷ついても 痛みは体を走り去ってゆくさ

 君を抱きしめているのに 僕が傷つくなんてありえない

 

 あたたかい ぬくもりに触れると

 もっと手を伸ばして 僕に触れ 君に触れる

 

 愛しいキャロライン 

 素敵な時間はそんなにいいものに見えなかった

 それまでの僕はいいものだとは信じられなかったんだ 

 だけど、今は、、     ”               (拙訳)

 

    1番のトピックは、ジョン・F・ケネディの長女で、2013年から2017年まで駐日アメリカ大使だった、キャロライン・ケネディがこの曲のモデルだったということでしょう。

    そしてその事実を2007年の彼女の50歳の誕生日パーティーで歌うときに、初めて明かしたのだそうです。

 

   彼がメンフィスのホテルにいた時に見た雑誌の表紙がまだ9歳だった彼女で、完璧な格好でポニーと一緒にいる姿が、あまりに純粋で素晴らしく、すぐに曲になりそうな感じがしたのだと語っています。

 その雑誌だと推測されているのが1962年の「ライフ」です。

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 しかし、彼は2014年にアメリカのTV番組「Today」に出演したときにそれを少し修正しています。

「メンフィスでセッションのためにこの曲を書いたんだ。そこで3音節の名前が必要になったんだ。書いたときには、そのときの妻についての曲だった、マーシャと言うんだけど、それだとうまく韻が踏めなかったんだよ」

 

 さて、どうして、彼はコメントを修正したのでしょう?

もちろん僕には真意はわかりませんが、推測されることがいくつかあります。

・9歳の少女がモデルなのに”Touching You 、Touching Me”というような歌詞で盛り上がってゆくのはあぶないんじゃないか、というようなコメントが国民から巻き上がった(実際にそんな揶揄をしている記事もありました)。

・発売から40年近く経って聴き手にはそれぞれのイメージがとっくに出来上がっていたのに、今ごろモデルをあげて幻滅させるなよ、といったような声が上がった。

キャロライン・ケネディに媚びていると思われた

・実際のところは、キャロライン・ケネディは曲のアイディアのヒント程度で、思ったより騒ぎが大きくなってかえって罪悪感が芽生えてきた

 

 ともかく、この曲はキャロライン・ケネディをずっと念頭に置いて作ったものじゃなく、最初のインスピレーションに過ぎなかったんじゃないかな、と僕は思います。

 

 さて、余計な詮索はやめておくことにして、ニール・ダイアモンドのプロフィールを。

 エヴァリー・ブラザースが好きだった彼はまず高校時代の友人とニール&ジャックというデュオを結成し、自作曲で1962年にシングルをリリースします。


Neil Diamond & Jack Packer - You Are My Love At Last

 その後、彼はソロ・アーティストとして1970 年代に在籍するコロンビア・レコードと一度契約して、シングルをリリースしています。


NEIL DIAMOND-At Night

 

しかし、全く売れなかったため、彼はソングライターとしてのキャリアを目指します。

バート・バカラックキャロル・キングニール・セダカ、バリー・マンなどが活動していたニューヨークの”ブリル・ビルディング”で彼は修行時代を送ったのです。

 そして、彼が最初に放ったビッグ・ヒットモンキーズの「アイム・ア・ビリーヴァー」(1966年全米1位)でした。

 


I'm a Believer (2006 Remaster)

 そして、それに合わせてアーティスト活動も再開し、「アイム・ア・ビリーバー」とノリが似ている「チェリー・チェリー」という曲が全米6位のヒットになります。


Neil Diamond - Cherry Cherry (1966)

 ちなみに作ったのはニール本人で、ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」やクリスタルズの「ダ・ドゥ・ロン・ロン」の作者ジェフ・バリー&エリー・グリニッチがプロデュースしています。

 

 そして、その後2~3年ヒットに恵まれなかった彼が久しぶりに出した大ヒットがこの「スイート・キャロライン」だったというわけです。

 

 この曲のもうひとつ大きなトピックは、スポーツでよく使われるということです。

特に大リーグのボストン・レッドソックスの試合では8回表が終わると必ずこの曲がかかるそうです。

 2013年ワールド・シリーズ


Sweet Caroline at the 2013 World Series

 

 調べてみると、彼のレコード総売上は1億枚を超えていて、ある統計ではエリック・クラプトンと同じくらいだとされていますが、日本ではなかなかピンとこないですよね。

 しかし、そんな彼の「スイート・キャロライン」が日本のスタジアムでも高らかにかかっていた事実を僕は初めて知りました。

  2019年のラグビーW杯、南アフリカVSウェールズ戦、場所は横浜国際競技場です。


スイートキャロラインの大合唱! ラグビーワールドカップ準決勝 in 横浜国際総合競技場 | Sweet Caroline at RWC2019 Wales vs South Africa

 アメリカだけじゃなく、イギリスのサッカーやラグビーでも使われているようなんです。

 歌詞はまったくスポーツとリンクしていないのに。なぜこんな現象になったのか、わかる人はぜひ教えてください、、。

 

 

グレイテスト・ヒッツ

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