おはようございます。
今日もバカラック・ナンバーを。クリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」です。
Christopher Cross - Arthur's Theme
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Once in your life you find her
Someone that turns your heart around
And next thing you know you're closing down the town
Wake up and it's still with you
Even though you left her way 'cross town
Wondering to yourself, "Hey, what've I found?"
When you get caught between the moon and New York City
I know it's crazy, but it's true
If you get caught between the moon and New York City
The best that you can do
The best that you can do
Is fall in love
Arthur, he does as he pleases
All of his life, his master's toys
Deep in his heart, he's just, he's just a boy
Living his life one day at a time
And showing himself a pretty good time
Laughing about the way they want him to be
When you get caught between the moon and New York City
I know it's crazy, but it's true
If you get caught between the moon and New York City
The best that you can do (The best that you can do)
The best that you can do
Is fall in love
When you get caught between the moon and New York City
I know it's crazy, but it's true
If you get caught between the moon and New York City
The best that you can do (The best that you can do)
The best that you can do
Is fall in love
When you get caught between the moon and New York City
I know it's crazy, but it's true
If you get caught between the moon and New York City
The best that you can do (The best that you can do)
The best that you can do
Is fall in love
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人生で一度、君は彼女を見つける
君の心を振り向かせる人
その後、君は仕事もせずに夜遊びしていた
目を覚ましても、まだその思いは消えない
たとえ、彼女のいる街の反対側に行っても
自分でも不思議に思うのさ、
"なあ、僕はどうしちゃったんだ？"
君が月とニューヨークの間に囚われたとき
おかしな話だよね、でも本当さ
もし、月とニューヨークの間に囚われてしまったら
君にできる最善のことは
君にできる最善のことは
恋に落ちること
アーサー、ヤツは好きなようにやっている
彼の人生はすべて、ご主人様のおもちゃさ
心の奥底では、彼はただの、ただの少年
その日、その日を生きている
そして、自分自身を喜ばせて
まわりが望む生き方を笑い飛ばしているのさ
君が月とニューヨークの間に囚われたとき
おかしな話だよね、でも本当さ
もし、月とニューヨークの間に囚われてしまったら
君にできる最善のことは
君にできる最善のことは
恋に落ちること
君が月とニューヨークの間に囚われたとき
おかしな話だよね、でも本当さ
もし、月とニューヨークの間に囚われてしまったら
君にできる最善のことは
君にできる最善のことは
恋に落ちること
君が月とニューヨークの間に囚われたとき
おかしな話だよね、でも本当さ
もし、月とニューヨークの間に囚われてしまったら
君にできる最善のことは
君にできる最善のことは
恋に落ちること
（拙訳）
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これは1981年公開のロマンティック・コメディー映画「ミスター・アーサー」の主題歌として全米NO.1の大ヒットになりました。
曲を書いたのは、バート・バカラックと彼のパートナーだったシンガーで作詞家のキャロル・ベイヤー・セイガー、クリストファー・クロス、ピーター・アレンの4人。
ピーター・アレンはオーストラリア出身のシンガー・ソングライター。日本ではV6の坂本昌行が主役を演じたミュージカル「ザ・ボーイ・フロム・オズ」は彼の生涯を描いたものでした。
ピーターとキャロルはそれまでも一緒に曲作りをしていて、日本ではリタ・クーリッジが歌った「あなたしか見えない」（オリジナルはメリサ・マンチェスターでアメリカでヒットしたのはメリサのほうです）と「愛しているからさよならを」が有名でしょう。
Rita Coolidge - Don't Cry Out Loud (Live 1979, Tokyo)
I'd Rather Leave While I'm In Love
ちなみに「愛しているからさよならを」はキャロル・べイヤー・セイガー自身が歌ったものが初出でピーター・アレンも自身のアルバムで歌っています。日本では吉田美奈子が1978年にカバーしています。（アルバム「愛は思うまま」に収録）
ついでに言うと、僕はこの曲のAメロは竹内まりやの「カムフラージュ」、曲全体の印象が山下達郎の「Your Eyes」に似ているなあ、と以前から思っているのですが、、。
話はそれてしまいましたが、こんな名バラードを書いたキャロル、ピーターがバカラック、クリストファー・クロスに加わるなんて最強のラインナップだと当時思ったのですが、実際はバカラックとキャロルが同居する家にクリストファーが来て、一晩で書き上げたのだそうです。
ただ、この曲の重要なポイントでもある、サビの出だしの歌詞
”When You Get Caught Between The Moon And New York City"
あなたが月とニューヨーク・シティの間で囚われてしまったなら
というのが、以前キャロルとピーターが共作してボツになった曲のフレーズで、ピーターが考えたものだったそうなんです。それで、ピーターに使用許諾を求めたところ、彼は共作にすることを要求したというわけです。
確かに、このフレーズはとても印象的ですが、ピーターはどうやって思いついたのでしょう？
これは、ある夜彼が乗った飛行機がJFK空港に着陸しようとしたときに、しばらく待機状態になったことがあったそうで、そこから思いついたそうです。
月とニューヨーク・シティの間に囚われた、というのは、もともとは
月夜の晩にJFK空港の上空で着陸待機していた状態、のことだったんですね。
発想というのはどこから生まれてくるのか、ほんとわからないものです。
さて、ちなみに、「ミスター・アーサー」の主演していたダドリー・ムーアは非常に優れたジャズ・ピアニストとしても知られていた人で、バカラックが初めて映画音楽を手掛けた映画「何かいいことないか子猫チャン」の音楽は当初彼が予定されていたのを降板したためにバカラックにチャンスが回ってきたと言われています。
そしてダドリーの相手役ライザ・ミネリはピーター・アレンの元奥さんということで、なかなかいろんな縁が巡り巡ってできた映画でもあったようです。
この曲はバカラックにとって久しぶりの大ヒットで、彼は再び注目を集めることになりました。彼はキャロル・べイヤー・セイガーと組むことで、ハル・デヴィッドとはまた違った、ロマンティックでAORともつながるような楽曲を生み出すようになります。
クリストファー・クロスの貴重なライヴ映像がありましたので、ご紹介します。調べてみると、1986年8月2日によみうりランドEASTで行われた、グレン・フライとのジョイント・コンサート（KIRIN SOUND TOGETHER）の時のようです。
追記：2023年2月8日にバカラックが亡くなりました。彼の動画をいろいろチェックしていたら、クリストファー・クロスにバカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーが共演しているTV番組の動画がアップされていましたのでぜひそれをご覧ください。
