まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「魔法使いの恋」LUA(2018)

 おはようございます。

 今日は、まだ広くは知られていない新しい才能を紹介させてください。

 LUA(ルア)で「魔法使いの恋」。


LUA - 魔法使いの恋【MusicVideo】

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「魔法使いの恋」 作詞作曲:LUA

逸脱したいな Baby 解脱できんよ Baby

 

暇潰しがてら 時を止めてみた 夜が瞬きを忘れた隙に

この地球丸ごと 君にプレゼント アダムとイヴのような2人になろうよ

 

愛してる 足の指の先まで からっぽで満たされていた 

いつかの僕に さよなら 上手に言うよ

 

名前を呼んで 声を聴かせて 繋いだ手の温度で会話したいよ

君だけに 聴こえる歌を 届く言葉を さあ 魔法をかけるよ

 

逸脱したいな Baby 解脱できんよ Baby

 

君の好きなチョコアイス いくらでも買ってあげるよ

なんてったって 僕は魔法使い できないことは無いぜ

 

とりあえず夢の国と お台場とみなとみらいも 

あと渋谷のインドカレーも 貸切にしておいたよ 

どこから 行こうか?

 

重なるときは あかりを消して 

心臓の音で会話したいよ どこにでもある 恋の話 

特別なことを普通にしようよ

 

遊び足りない僕らの横で 夜が笑った 

でも見て見ぬフリをした

 

名前を呼んで 声を聴かせて 繋いだ手の温度で会話したいよ

君だけに 聴こえる歌を 届く言葉を さあ 魔法をかけるよ

終わらない映画のような いつまでも解けないパズルのような 

恋をしよう 君と僕なら できるはずだよ 

さあ 魔法にかかるよ

 

逸脱したいな Baby 解脱できんよ Baby

魔法使いは恋をしたんだ 女神が 降臨 降臨

幸せの鐘の音 僕らを Callin’ Callin’

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 川谷絵音が自身のラジオ番組で繰り返しオンエアして激賞したり、山口一郎(サカナクション)がBS番組で紹介したりと、この曲はじわじわと評判になっているようです。

 スガシカオTwitterでこう評したそうです。

『とっても素敵だよ!達郎さんばりのカッティング、転調、90sっぽさ、アートワーク、個性的!ルーツをちゃんと感じる。』

 そう、まさに僕がこの曲を聴いて唸ってしまったのは、ルーツをちゃんと感じる、というところです。

 

 日本のポップスは洋楽を分母としているといるという”分母分子論”を唱えたのは大瀧詠一ですが、年月とともに分子がどんどん上積みされていったせいでしょうか、今では分母がわからない音楽が氾濫しているような気がします。

 

 言い換えると直近の音楽の影響しか感じない、根っこ(ルーツ)の浅い音楽ばかりが耳に入ってくる、といいますか。

 

 ただ、ルーツ・ミュージックに囚われすぎると、まったく今の時流とつながりのない音楽になってしまうおそれもありますので、その辺りの按配は難しいところではありますが。

 

 ともかく、僕がLUAの曲を聴いてびっくりしたのは、まったく”今っぽい”音楽のように聴こえながら、ポップスの豊かなルーツもしっかり感じるということで、そういうアーティストは最近は滅多にいないと思います。

 

 彼の「魔法使いの恋」という曲は、歌詞やメロディ、ボーカル・スタイルはゲス極のファンも好みそうな世界であるのに、スガ氏のいう”山下達郎ばりのカッティング・ギター”が入っていて、LUAが自身のアイドルと崇めるマイケル・ジャクソンとプリンスの”あの曲”のスタイルも隠し味的に入っています。このブレンド感がほんと絶妙です。

 

 最後に、あるインタビューで、音楽活動で今一番大事にしていることは何かという質問に対して彼はこう答えています。

 この言葉、僕はグッときました。

 

 『ポップであることを恐れない!』

 

 

「魔法使いの恋」の入ったEP「ユーフォリア」から、CITY POP感のある曲を2曲

紹介します


Rainy Step


フライデイ・アンセム

 

ユーフォリア

ユーフォリア