まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「グルーヴィン(Groovin')」ザ・ヤング・ラスカルズ(1967)

 おはようございます。

 今日はヤング・ラスカルズニュージャージーで結成されたバンド。のちにラスカルズという名前に変わります。白人がやるR&B、ソウル・ミュージックを”ブルー・アイド・ソウル”と呼ぶことがありますが、彼らはまさにその代表的存在。まだ、黒人と白人の嗜好する音楽に大きな隔たりがあった1960年代にあって、彼らの音楽は黒人のリスナーにも支持されていました。

 

 今回、紹介するのは彼らの最大のヒット曲。日本でも時々CMに使われることがあります。

 また、山下達郎ファンには大変なじみの深い曲でもあります。アルバム「ARTISAN」でカバーし、彼のラジオ番組のエンディングテーマにずっと使われているからです。

 

 ”日曜の午後をゆっくり楽しもうよ 実際、そんなにすぐには終わらないから

    これ以上のことは想像もできない、一緒にいる限り、世界はぼくたちのもの

 ここ以外にいたい場所はないよ”

 

 公園かどこかでピクニックかなんかして、のんびりくつろいでいる光景が思い浮かぶ歌詞です。

 この曲を書いたメンバーのフェリックス・キャバリエによると、世間の人たちがくつろいで楽しむ金曜と土曜の夜は、ミュージシャンにとっては一番忙しいときで、ガールフレンドとは日曜の午後になってやっと一緒に過ごせる、そんな思いで作ったそうです。

 曲としてはいたって単調です。すごくポップでもないです。

 でも、グルーヴが本当に絶妙で気持ちよくて、そこにのっかるボーカル・ワークが素晴らしい。病みつきになるんですよね、何度聴いても飽きない。

 グルーヴとボーカルワークで聴かせるところが、まさにR&Bの作りをしているのだと思います。実際にR&Bチャートでも3位(ポップチャートは1位)にあがる大ヒット。あのR&Bの女王アレサ・フランクリンも、翌年にすぐこの曲をカバーしています。

 ちなみに、いまの日本でも、”ノリ”みたいな意味でグルーヴっていうよく使うようになりましたが、アメリカではこの頃わりとよく使うようになったみたいですね。

 サイモン&ガーファンクルの「Feelin' Groovy」が出たのが前年、このブログで紹介したハーパーズ・ビザールのヴァージョンがヒットしたのが、この「Groovin'」と同じ年です。

 

popups.hatenablog.com

 


Groovin' - The Young Rascals

 

Groovin' (Mono)

Groovin' (Mono)