まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「P・R・E・S・E・N・T」松田聖子(1982)

 おはようございます。

 今日は松田聖子の「P・R・E・S・E・N・T」です。

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 説明不要の日本の女性アイドル史上屈指の存在、もちろんたくさんのシングルヒットを持つ人ですが、80年代の日本のポップスを語る上で、彼女の”アルバム”こそ決して外すことのできない重要なものだったと僕は思っています。

 

 当時、歌謡曲、アイドルの市場というのは完全に”シングル至上主義”だったところ、彼女の場合、ユーミンに対抗できるほどアルバムも売れたんですね。しかも、クオリティが無茶苦茶高かったのです。ユーミン大瀧詠一細野晴臣原田真二佐野元春などその時代最高の才能が集結し曲を書いています。

 中でも、すべての歌詞が松本隆、編曲の多くが大村雅朗、そして最高のミュージシャンを集めるというまさに最強の布陣で作られた「風立ちぬ」から「9th WAVE」あたりまでは、日本のポップスの最高峰の作品群として今でも聴くに値するものだと思います。

 

 さて、この「P・R・S・E・N・T」も大村雅朗のアレンジ、八神純子「サマー・イン・サマー」と同じ1982年リリースの「Pineapple」というアルバムのオープニング・ナンバーでした。

 

 そして、僕が注目したいのが作曲した来生たかおです。

 彼は”マイナーで歌謡感がありながらも品のある楽曲”で80年代を代表するヒットメイカーでした。代表的なのが中森明菜「スロー・モーション」「セカンド・ラブ」や、薬師丸ひろ子セーラー服と機関銃南野陽子「楽園のドア」などでしょう。

 

 それに比べると彼と松田聖子のコンビネーションは知名度は落ちますが、実は僕はかなり好きなんです。もちろん、彼らしいバラードもありますが、爽快でメジャーなポップスも書いていて、とても彼女にマッチしています。この「P・R・S・E・N・T」と、あともう1曲「マイアミ午前5時」(「UTOPIA」収録)というのも同じタッチのポップスです。

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 来生たかおという人、独自のメロディラインがあり、自演でもアーティストとしてヒット曲をいくつも持ち、とにかく作品の質、量ともにずば抜けています。こんなソングライターは他に見当たりません。もっともっと再評価されなければいけない人だと思います。

 

 それはさておき、2003年に彼女のアルバム曲、シングルのカップリング曲からファンの人気投票をして上位27曲を収録しる「Another Side of Seiko 27」というアルバムがありましたが、「P・R・S・E・N・T」と「マイアミ午前5時」どちらも収録されていました。、ファンからはちゃんと認められていた曲だったようです。

 

 最後は、来生たかおらしいバラードも松田聖子は歌っていますのでそちらを。

アルバム「Canary」に収録された「Wing」です。

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