まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます

「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ(See My Baby Jive)」ウィザード(1973)

おはようございます。

今日はウィザード。ロイ・ウッドという人が組んでいたイギリスのバンドです。

ロイ・ウッドはこのブログでも紹介しましたE.L.Oの創立メンバーで、ロックとオーケストラの融合というコンセプトを考えた張本人と言われています。

 

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  しかし、言い出しっぺだったはずの彼は1枚アルバムを作った後、E.L.Oを辞めてこのウィザードを結成します。

 彼らは「グラム・ロック」というジャンルでくくられますが、グラム(glam)は

 "glamorous"(グラマラス 魅惑的)のこと。Tレックスというバンドが代表的存在で、初期のデヴィッド・ボウイもそこに分類されています。メイクをほどこしたりするところは、今でゆうビジュアル系もさかのぼってゆくとここにたどりつくんじゃないでしょうか。

 曲はキャッチーでノリのいいものが多いのも特徴です。

 ただ、ロイ・ウッドの場合は、ビデオを見ればわかる通り、ビジュアル系のルーツにはほど遠く、どこかの民族の祭りか?というメイクです(ウィザードは”魔法使い”なので、魔法使いをイメージしたメイクなんでしょうけど)。

 そして、この「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ」は彼らのセカンドシングルにして全英1位に輝いた大ヒット曲です。

 この曲の外観はグラム・ロック、でも土台はフィル・スペクターサウンドというのがミソです。ウィザードは、ドラマーが二人でチェロや管楽器もいる編成。

”この編成でフィル・スペクターサウンド以外何をやれって言いうんだい?”と話しています。

 具体的にイメージしたのは、このブログでも取り上げた、クリスタルズの「ダ・ドゥ・ロン・ロン」でしょう。

 

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 親切なことにロン・ウッドはこの曲の中で、「ドゥ・ロン、ドゥ・ロン」というコーラスまで入れて、引用を示唆してくれています。

 そして、同じく「ダ・ドゥ・ロン・ロン」を起点にして、この「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ」の手法に目配せもしながら、それにまた様々な曲の要素を取り入れて生み出されたのが、大瀧詠一の「君は天然色」だったりするわけです。

 


1973 #5. See My Baby Jive - Wizzard

 

See My Baby Jive (2006 Remaster)

See My Baby Jive (2006 Remaster)