まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「59番街橋の歌(The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy))」ハーパーズ・ビザール(1967)

 おはようございます。

 今日はハーパーズ・ビザールの「59番街橋の歌(The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy))」です。

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Slow down, you move too fast
You got to make the morning last
Just kicking down the cobblestones
Looking for fun and feelin' groovy
Ba da, ba da, ba da, ba da ... feelin' groovy


Hello, lamppost, whatcha knowing?
I've come to watch your flowers growing
Ain't cha got no rhymes for me?
Doot-in' doo-doo, feelin' groovy
Ba da, ba da, ba da, ba da ... feelin' groovy


I've got no deeds to do, no promises to keep
I'm dappled and drowsy and ready to sleep
Let the morning time drop all its petals on me
Life, I love you
All is groovy

 

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ペースを落としてさ、せかせかし過ぎだよ
朝をゆっくり楽しまなきゃ
ただ石畳の石を蹴裏ながら
楽しみを探して、気分はグルーヴィー
バババ、、気分はグルーヴィー


ハロー、街灯、何か面白いこと知ってる?
君の足元の花が育ってるのを見に来たんだ
僕が歌詞に使えるいい韻はないかい?
Doot-in' doo-doo, 気分はグルーヴィー
バババ、、気分はグルーヴィー


やらなきゃいけないことも、約束もない
僕はぼんやりとうとうとしてきて、すぐに眠れそう
朝にその花びらを全部僕にふりかけさせて
人生よ、君を愛してる
すべてがグルーヴィー          (拙訳)

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 ハーパーズ・ビザールはカリフォルニア州サンタ・クルーズで結成されたポップ・グループです。

 のちにランディ・ニューマンライ・クーダージェームズ・テイラーなどのプロデューサになるレニー・ワロンカーがまだ駆け出しの頃、この「59番街橋の歌」で一発当ててやろうということで白羽の矢がたった”タイキス (Tikis)”というバンドが元になっています。

 

 タイキスは初期ビートルズ感のある音楽をやっていたんですね。

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 メンバーには、のちにドゥービー・ブラザーズヴァン・ヘイレンのプロデューサーになるテッド・テンプルマンもいたんですね。

 

 この曲はS&Gが1966年にリリースしたアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に収録されていて、翌1967年ハーパーズ・ビザールがカバーして全米13位のヒットになりました。これは彼らのデビュー曲でもありました。

 

 サイモン&ガーファンクルのほうがノリがあって、ハーパーズ・ビザールはのんびり、ほんわかしています。

  ちなみに映画「明日に向かって撃て」の中で「雨にぬれても」が流れる、有名なポール・ニューマンキャサリン・ロスの自転車のシーンは、編集段階ではS&Gの「59番街橋の歌」がはめられていて、それを見てバカラックは「雨にぬれても」を作曲したそうです。

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 S&Gがニューヨーク、ハーパーズはカリフォルニアだから、街のリズム感、スピードの違い、それが曲の雰囲気に出ちゃったんだなと僕は思ったのですが、安直でしょうか、、。

 ちなみにハーパーズのヴァージョンのアレンジはレオン・ラッセルがやっていたそうです。

 ともかく、今日は日曜なので、よりまったりした(?)ハーパーズ・ビザールのヴァージョンを選びました。

 

 それから、”59番街橋”とはニューヨークのイーストリバーにかかっている”クイーンズボロ橋”のことだそうです。いろんな映画のロケーションに使われているそうで(ウディ・アレンの「マンハッタン」、「スパイダーマン」、「ダークナイトライジング」など)、写真を見るとああ、あの橋か、と思いますよね。

 

  

 さて、この曲の中で、主人公は「街燈」に話しかけています。

 

 以前にこのブログで紹介したアル・ジャロウの「モーニン」では主人公がラジオや朝食のシリアル(!)に話しかけていましたが、朝を最高な気分で過ごすコツは

 

 人間以外のものに話しかける

 

 これが大事みたいですね。ただし他の人からはけっして見られないようにw、、、。

 

 最後はピチカート・ファイヴのヴァージョンを。すごくいいカバーですよね。

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